ストラクチュラルリンクレイヤー【HOUSE+O】
ストラクチュラルリンクレイヤー【HOUSE+O】
スキップフロア中2階部分を構造上の要として計画された建築物です。
二つの田の字型架構をずらして重ねるスキップフロア形式とすることで、重なり部に十字型のコアを形成し、構造耐力の確保、設備、収納、階段動線を設ける計画としました。
断面計画でもずれた架構が個々の空間の床や天井の高さに変化を与えると同時に、光や視線が垂直方向に抜けることで分節された空間の閉塞感を軽減しています。
壁・筋交い・立体格子梁というエレメントを中2階に配置することでストラクチュラルリンクレイヤー(構造接続層)として機能させ意匠計画と調和しています。
意匠設計:早稲田大学小林研究室 / NoRA
構造設計:楠本玄英構造設計事務所
延床面積:103㎡
階数:2F
構造:木造
新建築住宅特集2021年 9月号
構造計画上の特徴
豊かな空間を実現するスキップフロア在来軸組工法/人の生活を支える十字コア構造/並列線状配置となる2×4部材床組み/立体格子梁/ストラクチュラルリンクレイヤー/任意形状立体解析