楠本玄英構造設計事務所が構造設計として携わっているプロジェクトと過去に構造設計した計画案の建築構造や構造計画を紹介しています。日本各地、海外のプロジェクトがあります。随時更新しています。
携わった作品についてはWorksをご参照ください。
現在のプロジェクト(2026年1月)
<企画設計、基本設計、実施設計中のプロジェクト>
大きな地窓と斜め通りを多く有する葬儀場計画
【視線と採光にあわせた壁の計画/木造在来軸組工法/分節屋根の挙動を評価する構造検討/斜め通りを多く有する建築物の仕様規定計算、木造、2F、約280㎡】
機器レイアウトと敷地形状の時間変化を考慮したプラント基礎計画
【生産計画と構造耐荷重に配慮した重量機器の配置検討/異業種であるプラント機器設計者との協業/時々刻々と変化する敷地形状にあわせた基礎計画、RC造基礎、設備機器基礎面積合計約680㎡】
温泉旅館の改修計画における構造コンサルタント
【建築物の有効活用/既存建築物の荷重条件に適合する計画/既存建築物の状況にあわせた強度確認と法令確認、RC造、5F、約8200㎡】
免震建物内テナント工作物の構造検討
【免震建物内の水平力設定/工作物の構造検討/整形グリッドの格子フレーム/極細柱を実現する構造計画、鉄骨造、1F、約55㎡】
昔ながらの民家を補強して増築する住宅
【建築物の有効活用/在来軸組工法のアウトフレーム補強と増築、木造、1F、約130㎡】
工場を有する事務所ビル計画
【大きな吹き抜け/基準スパンが異なる構造計画/ファサードデザイン、鉄骨造、2F、約670㎡】
アフリカの病院増築計画
【現地特性を考慮した構造計画/複数棟同時検討、3棟、RC造、1Fもしくは2F、約1000㎡~約3750㎡】
景勝地における多雪地域の別荘
【積雪が多い地域の積雪量検討/イエローゾーン/斜面地の基礎計画、木造、1F、(約160㎡)】
L型敷地を有効利用する住宅
【海外設計者との協業/斜め壁/L型プラン、WRC造、3F/B1F、約400㎡】
<建設中もしくは最近竣工したプロジェクト>
異種構造を有する景勝地における別荘
【異種構造エキスパンションジョイント/イエローゾーン/斜面地の基礎計画、木造/鉄骨、2F、(約230㎡)】
斜面地の分棟連結形式住宅
【分棟連結形式架構/斜面地の基礎計画/視線と採光にあわせた壁の計画/斜面地の基礎計画、木造、2F、約110㎡】
大きな中庭と庇を有する住宅
【大きな中庭/大きな庇/回廊型プラン、木造、1、約150㎡】
斜め通りを有する切妻形式木造住宅
【平面と立面に斜め形状がある形態/くびれを有する平面形状、木造、3F、約85㎡】
分棟連結形式の架構を有する木造建築物を斜面地に計画するプロジェクトです。
地盤レベルの高低差が大きい敷地であったため、基礎の接地範囲を平面的に限定し施工時の掘削作業を省力化することに配慮しています。接地している基礎部分から跳ね出した梁が上部構造を支え、木造架構が斜面から浮いているような架構としています。
斜面地では地盤面の安定性が重要となります。本計画では地盤補強杭で基礎を支持する形式にするとともに、駐車場のコンクリート重量をカウンターウェイトとして考慮することで安定性に配慮。基礎の計画が特に重要であったため、任意形状立体解析により建物重量が基礎まで伝わる荷重の伝達経路を評価しています。
1階エントランスの天井高さを極力高くするために、2階床の梁せいを極力小さくする提案を意匠設計から受けました。2階床の梁せいを小さくするために方杖をトラス状に配置、曲げモーメントを最小化することでエントランスの開放性を向上するようにしています。
1階の中央部分は屋外、2階部分で床がつながるような中間階連結形式の立面計画。耐力壁については丘立ち状となる部分がありますが、任意形状立体解析により耐力壁を支持する梁の性能を評価しています。
構造設計:楠本玄英構造設計事務所
延床面積:約110㎡
階数:2F
構造:木造
構造計画上の特徴
分棟連結形式架構/視線と採光にあわせた耐力壁の配置計画/フラットスラブによる斜面地の基礎計画/コンクリート重量をカウンターウェイトとして考慮した基礎計画/任意形状立体解析による木造架構と基礎支持力の評価
多雪地域の寒冷地に計画されたRC造と木造を併用した丘上の宿泊施設です。
平面計画としては大きく四つのエリアにゾーニングされ、斜め通りを多く有する建築物です。丘の上に計画されていることから一部に地下階を有し、部分的にRC造とする必要がありました。
建物を三棟に区分するエキスパンションジョイントを設ける構造計画として、各棟において耐震性能を確保する構造計画にしました。
地下階を有する棟は耐震要素をRC造耐力壁としています。平面計画上、壁を設けるのが難しい場合は力の伝達をスムーズにする直交梁などを設け、耐力壁の配置を平面計画と調和するように配慮しています。
木造の二棟については2025年4月に改訂された建築基準法に準拠して壁量計算、四分割法計算などの仕様規定を満たす構造計画としています。建物の屋根に積もる積雪量が多いと建物が支える重量が大きくなり、鉛直方向の荷重はもちろんのこと、地震時に作用する水平方向の荷重も大きくなります。
本計画では、積雪を含む建物重量から想定する地震力をプロジェクト初期段階に検討しました。実施設計時に建築基準法と建設地の条例が改訂されましたが、予め工学的な検討をしていたためプロジェクトをスムーズに進めることができました。
L型平面を有する棟については、任意形状立体解析を行うことで地震時の挙動を評価し、木造耐力壁をバランスよく配置することで耐震性能を確保しています。屋根については大雪を想定し構造部材の検討をしています。跳ね出しが大きい庇の小屋裏に方杖を配置し、ロングスパンを可能とする計画としています。
大雪を想定した構造部材配置と統一された屋根デザインコードを実現する構造計画です。
構造設計:楠本玄英構造設計事務所
延床面積:約1000㎡
階数:B1F/1F
構造:壁式RC造/木造
構造計画上の特徴
多雪地域における大雪を想定した構造部材検討/異種構造エキスパンションジョイント計画/分棟形式建築物の複数棟同時検討/意匠計画・設備計画に配慮した耐力壁配置/木造在来軸組工法/木造任意形状の耐震性能を評価する立体解析/一貫構造計算
既存建物の屋内に軽量な木造架構を表しで使用する計画です。
既存建物の床耐荷重に配慮するとともに、施工時に屋内に手作業で搬入すること。既存建物を活用するプロジェクトでは軽量化が一つのテーマとなります。
本プロジェクトでは軽量である木を柱と梁に採用し、多くの部材は□90mm、重層にすることで約4.0mのスパンを実現する計画としました。
部材を組み合わせる上で、組み方についてケーススタディを行い、構造上のメリットと空間との調和を考えました。
複数案を検討し、意匠設計とミーティング。各案のメリットとデメリットを話しながら、空間に適した構造形式を選定。選ばれた構造形式の模型を作り、プロポーション、質感、応力伝達をチェック。
3Dによるモデリングと模型を併用して検討を行ったプロジェクトです。
意匠設計:株式会社白井一級建築士事務所
構造設計:楠本玄英構造設計事務所
延床面積:約20㎡
階数:1F
構造:木造
構造計画上の特徴
構造力学を表現する重層格子梁構造/建築物の有効活用/既存建築物の荷重条件に適合する構造計画/既存建築物の状況にあわせた強度確認と法令確認/コスト合理化をはかる在来軸組工法
多雪地域の寒冷地に計画された平屋建ての木造建築物です。
レセプション施設に設備機械を設ける建築計画としているため、建物高さを高く設定する建築条件の建築物です。構造種別を木造としてコスト合理化をはかるとともに、高い階高に対応するため中間梁を有効活用、小屋組みにトラス状の方杖を設け高剛性化をはかっています。
多雪地域であるため大雪を想定した屋根構造部材の検討をしています。耐震性能の評価方法としても積雪を考慮した壁量計算を行っていますが、意匠計画、設備計画に配慮して耐力壁を配置しています。
大雪を想定した構造部材と光を取り込むことができる小屋組をシンプルでスマートに実現する構造計画としています。
意匠設計:株式会社ALA
構造設計:楠本玄英構造設計事務所
延床面積:約120㎡
階数:1F
構造:木造
構造計画上の特徴
コスト合理化をはかる在来軸組工法/光を取り込み高剛性化をはかる方杖小屋組み/意匠計画・設備計画に配慮した耐力壁配置/多雪地域における大雪を想定した構造部材検討/任意形状の耐震性能を評価する立体解析
本建物は地上12階建ての事務所ビルで、高層階に住居を有する計画です。敷地形状の制約から建築物の幅と高さの比である搭状比が1:4を超えています。
搭状比が高いことから耐震性能を確保することを構造計画の主テーマとし、偏心エレベーターコアにあわせた構造部材配置としました。
建設資材の高騰化によりコスト合理化について検討する必要があり、鉄骨造のラーメン架構、鉄骨造のブレースを有するラーメン架構、RC造の偏平柱ラーメン架構を検討しました。
基礎は杭基礎とし、1階床はフラットスラブとしています。地震力によって想定される大きな引き抜き力に抵抗するカウンターウェイト(おもり)として1階フラットスラブは計画しています。
構造設計:楠本玄英構造設計事務所
延床面積:約1100㎡
階数:12F
構造:鉄骨造ラーメン架構/鉄骨造ブレースを有するラーメン架構/RC造ラーメン架構
構造計画上の特徴
耐震間柱を有する鉄骨造ラーメン架構/コスト合理化をはかる鉄骨造ブレースを有するラーメン架構/偏平柱を有するRC造ラーメン架構/偏心コアを利用する耐震構造システム/カウンターウェイトフラットスラブ/杭基礎/一貫構造計算
敷地形状にあわせた蛇行型平面計画に対して木造在来軸組工法を適用した計画です。
中庭に光や風が通るように計画され、居室から出入りできるフライングバルコニーから中庭を眺めることができます。
分棟形式であるためぞれぞれの棟に生じる地震力や荷重の伝達を立体応力解析により計算するとともに、ゾーニングされた棟ごとに壁量を確保し耐震性能を評価しています。
構造設計:楠本玄英構造設計事務所
延床面積:998㎡
階数:3F
構造:木造
構造計画上の特徴
蛇行型平面計画在来軸組工法/分棟形式在来軸組工法/フライングバルコニー/任意形態の耐震性能を評価する有限要素立体解析/ゾーニングによる耐震性能評価
延床面積30000㎡を超えるアフリカの総合病院。分散配置の部門をホールでつなぐ計画とし、地域風土、慣習に呼応した総合病院のあり方を追求しています。
吹き抜け空間、ウィング形式の平面計画など技術力を要する建築計画に対して、現地で施工することができる工法である無理のない鉄筋コンクリート造の構造計画としています。
敷地周辺の断層の状況を確率理論で評価し、想定する地震力を設定しました。
意匠統括:AET & Associates
意匠設計:KFコンサルタンツ/株式会社白井一級建築士事務所/Side by side
構造設計:BIN一級建築士事務所/楠本玄英構造設計事務所
用途:総合病院/19棟
計画地:アフリカ
延床面積:39,959㎡
階数:3F
構造:RC造/鉄骨造/木造
構造計画上の特徴
現地特性を考慮した構造計画/フレキシビリティの高いRC造ラーメン架構/一貫した構造設計思想とする複数棟同時検討/敷地周辺断層評価/一貫構造計算/部分架構立体解析
寒冷地における平屋の別荘計画です。
鉄筋コンクリートの強さと軽量な木質構造屋根により耐震性に配慮しながら温かみのある空間を実現するためにと考えた計画です。
多雪地域特有の雪の重量を考慮して計画しています。
意匠設計:井上洋介建築研究所
構造設計:楠本玄英構造設計事務所
延床面積:216㎡
階数:1F
構造:壁式RC造/木造
構造計画上の特徴
人の営みに配慮した併用構造/屋根軽量化による耐震性向上/RC造高耐力壁/多雪地域積雪荷重検討/ 任意形状立体解析