利用者のアクティビティに配慮した架構計画【シェアオフィス】
利用者のアクティビティに配慮した架構計画【シェアオフィス】
地上3階地下1階建ての事務所ビルです。
平面形状は台形に近く東側にコアスペース用の突出部を有しています。建物中央付近に光井戸となる階段室を設け、西側に吹き抜け空間を有する計画としています。
屋上庭園やアウトドアラウンジを設けることで利用者のアクティビティを高め、個室、コワーキングラウンジ、ギャラリーなどの執務空間は間仕切り壁およびガラスによって区切られている建築計画です。
フレキシビリティの高い鉄骨ラーメン架構を採用する構造計画とし、主架構から片持ち梁を設けることで平面計画自由度を向上しています。吹き抜け空間では梁を設けず空間の開放性を高めるとともに、アウトラウンジと一体的な空間とを感じることができるように配慮しています。
外部で見えがかりとなる柱については常時荷重を支持するものの、地震時に大きな力が柱に作用しないディテールとすることですっきりとした柱としています。
地下および基礎は鉄筋コンクリート造とし、設備用ピットを設けています。地下の鉄筋コンクリートの壁は耐力壁とするとともに土圧に抵抗する構造計画としています。
各スペースの用途に調和するように、シンプルに、無理なく構造計画をしています。
意匠設計:KAMIYA ARCHITECTS 
構造協力:楠本玄英構造設計事務所
延床面積:約700㎡
階数:3F/B1F
構造:鉄骨造/RC造
構造計画上の特徴
フレキシビリティの高い鉄骨造ラーメン架構/屋上庭園利用荷重計画/スペースを広げる片持ち梁/吹き抜け部を安定化する架構計画/基礎カウンターウェイトスラブ/直接基礎/一貫構造計算/部分解析モデルによる突出部構造検討/構造計算適合性判定