Czech Pavilion Expo Osaka 2025【CLT/鉄骨造ハイブリッド構造】
Czech Pavilion Expo Osaka 2025【CLT/鉄骨造ハイブリッド構造】
人生のための才能と創造性。
チェコパビリオンは現代的な技術と伝統的な技術を融合する計画でした。外観には芸術的なボヘミアン・クリスタルのガラスが用いられ、スパイラル状の回廊を覆っています。
スパイラル状の通路は入り口では狭く、登るほど広くなります。最大で約7mの跳ね出した床が特徴的で、その形態は人類の発展を表現しています。
地下1階、地上5階のパビリオンの主構造はCLT(Cross Laminated Timber)という木材を直交させながら積層接着させた部材です。
テンションリングによる大空間、CLT造による耐震化、鉄骨造を併用したオーバーハングスラブなど海外の設計者の意図をくみとり、日本の法令に適合するように構造設計を行いました。
日本側の構造エンジニアであるEngineer of Record(EOR)として弊社は協業しました。
海外製のCLTが法令に適合するように行政と協議を重ね、CLT部材と接合金物の構造耐力については有限要素解析により評価し、プロジェクトの実現に貢献しました。
意匠設計(チェコ):Apropos Architects
構造設計(チェコ):A2 Timber
意匠設計(日本):フランク・ラ・リヴィエレ・アーキテクツ/フロントオフィス
構造設計(日本):楠本玄英構造設計事務所
構造協力(日本):BSI
延床面積:2500㎡
階数:5F/B1F
構造:CLT造/鉄骨造
構造計画上の特徴
軽量化と耐震性能向上に配慮したCLT造/大空間を構成する鉄骨テンションリング/鉄骨造を併用したCLTオーバーハングスラブ/地盤への影響を最小化するフローティング基礎/鉄骨造とCLT耐力壁を接続する海外製金物/任意立体解析による有機形態構造の評価